院長ブログ

blog

2020.7.24

真の健康を提唱するクリニックを開業するしかない

ある女性との出会いがありました。

私が一般内科の外来をしていた時のことです。
50代のその女性は、「お腹のカゼだと思うのですが、最近便に血が混じって腹痛があり、痩せてきました。」と軽やかに話されました。

腹部触診で、石のように固い3㎝程度のしこりが触れました。
「悪性のものかどうか、大腸内視鏡検査をしましょう。」

大腸内視鏡検査の組織診断が出た10日後、


私は彼女に「大腸のしこりの組織を顕微鏡で調べたら、がんという診断でした。消化器外科の先生に紹介状をお書きします。」と伝えました。

そう告げた時の彼女は、何が起きたのかわからないようなびっくりした表情で、「はい。」と答えました。

彼女は「お腹のカゼ」と思って私の目の前の現れ、「思いもよらず、“がん”」と診断されたのです。

彼女の消息は分かりません。例え同じ病院に入院したとしても、当時私が勤務していた病院では、内科の外来担当医が外科病棟に入院中の患者さんに頻繁に会いに行くのはあまりにも不自然でした。

医師から”がん”の病名を告げられたら、どんな気持ちになるでしょう?
無意識深くから、ワクワク嬉しい気持ちになる方はいないと思います。

不安恐怖の心は免疫システムに不具合を起こします。

「私の一言が患者さんの病状に不利益を及ぼすとは…」

私が医師として、目の前の方になにができるのかを考え始めた象徴的な出会いでした。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です