院長ブログ

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2022.10.21

「不安ちゃんの正体」という本を発刊しました。

すべての不安がなくなって、不安のない未来を一緒に創れるなら、あなたは何をしますか?

「ストレスフリーな社会創り」をテーマにしている内科医師 岩田千佳です。


「ストレス」と「不安」は、切っても切れない関係です。

不安を完全統制しない限り、ストレスフリーになれません。


不安はストレス状態の大前提です。






お魚と海をイメージしてみてください。
お魚は、「海の水がキレイでないと病気になってしまいます。」

同じように、

「社会の仕組みが健康でないと人間は病気になってしまいます。」

糖尿病の患者さんの診療をしながら、
「社会がスレトスフルであれば、ストレスに関連する全ての病気は、治癒するはずがない」
そう思うようになりました。

普通に病院勤務していた医師が、なぜストレスフリーな社会を創れたらいいと思い始めたのか、
どうしてそれが可能になると思えたか、
そして、
今なぜこのタイミングで「不安ちゃんの正体」という本を発刊したかについてお伝えします。


※※※

私が、社会の仕組みを変えたいと思ったきっかけになった、「ムッちゃん」という「ガンコおじさん(笑)」 のことをご紹介します。

ある73才の男性が、私が勤務していた病院に入院してこられました。

入院時の問診で、その患者さんは糖尿病になったのは、誤診によって膵臓を全摘出されてしまったためだったことを、怒りの表出とともにお話してくださいました。

たくさんお話されたあとは、穏やかな表情になり、入院中の食事指導も順調に終わり無事退院されました。
あのガンコおじさんが、入院して穏やかになったことを知った外来スタッフが驚いていました。


目の前の患者さんのお話をしっかり傾聴することで、
その後の治療が円滑に進んだことを、のちに学会発表させていただいたくらい
信頼関係がしっかり構築されて治療が円滑に進んだのだと、
今でも私は思っています。


さて退院後、外来に受診して下さったその患者さん、ムッちゃんの言葉
を聞いたときに、

「社会の仕組みが変わったらいいのになぁ… と思いました。

60才で定年退職された直後に奥様が亡くなられ、その矢先に膵臓がんという”誤診”で膵臓を全摘出されてしまって糖尿病になってしまったのです。

食事作りなどしたことがないムッちゃんは
見よう見まねでスーパーで食べるものを買ってきていました。

膵臓がないために、インスリン注射を毎日していました。
血糖コントロールが不良のため、腎臓の機能が落ちてしまい、腎臓病食という特別な食事療法を余儀なくされました。

腎臓病食は特別なので、蛋白質を制限したり、カロリー、蛋白質、塩分、ミネラルのことも考えた食事が必要になります。

ムッちゃんにその説明をしましたが、食事作りをしたことがない高齢男性が具体的に腎臓食を作って食べることは難しかったです。

ムッちゃんに食事療法のことをお聞きしても、まったく的を得ない答えでした。

私は診察室で診療するよりも、
「ムッちゃんと一緒にスーパーに行くほうがよっぽどいい。」
そう思いました。

「ムッちゃんが、ごはんの支度の心配がなくなり、たとえ一人暮らしをしていても、
人との愛ある交流で寂しくない日々を過ごせるような社会になったらいいな。」


そう思いました。

衣食住に満足し、家族のみならず誰とでも心底仲良くなれる。

人のことを羨ましく思わないで、 
お互いを補い合って、 自分の能力を100%発揮し合って社会のために貢献する。
本物のONE FOR ALL , ALL FOR ONEを、
心底楽しく笑い溢れながら創れたら素敵かも…


ムッちゃんとの出会いをきっかけに、

そんな社会になったらいいと願っていたら、
ある技術に出会いました。
その技術は、完全な学問体系として完成していた、新しい教育体系でした。

その学問体系は、


なんと、「不安が生まれる仕組みを明確に説明可能」であることにとても驚きました!
検証してみたところ、どの角度からどれだけ検証しても、完全な論理体系でした。

「この学問体系を応用すれば、真のストレスフリーの状態が可能になるかも!」

「ストレスフリーな人間達が集まれば、ストレスフリーな社会になる」
そう確信できたことで、令和元年に東京でクリニックを開業しました。

クリニックでは、いかに人がストレスフリーになれるのかを日々研究し続けています。
新しい試みなので、試行錯誤しているうちに3年が過ぎました。
個人差があるので、様々な角度から研究が必要です。

新しい学問体系を実際に医療健康パートに応用する「臨床研究目的のクリニック」
なので、完全予約制にしています。

クリニックとして「医学的な取り組み」としては、


2021年7月10日、第62回日本心身医学会で発表しました。

今後も学会発表をしていきます。


nClinicは、病気があるないに関わらず「”真にストレスフリー”な生き方がしたい方」にいらして頂きたいと思っています。


皆さまは、
今の時代がどのような時代と思われますか?


新型コロナウイルスに関する報道は減りましたが、
新型コロナウイルスの今後の動向が見えない中、
インフルエンザとの同時流行も懸念され、


ワクチン接種に関する捉え方ひとつとっても、人それぞれです。

そして、

新型コロナウイルスパンデミックの影響もあり、
経済面の心配されていらっしゃる方は、とても多い実感があります。

景気回復の道筋がみえない中物価上昇が続き、円安の今後の見通しは不明です。

ウクライナ情勢に関連した食糧危機の可能性、
2050年には人間が地球に住めなくなるという報道があり、
それを陰謀論だと言うインターネットの記事もあり、
情報が洪水のように溢れ、
何をどのように考えたらいいのか私も分からないくらいです。

このような社会情勢は「不安製造社会」と言っても過言ではありません。

この本を出版したいと思い始めたのは2021年1月でした。

その時点で今の状況を予測しきれませんでしたが、
この時代は「大きな時代の変曲点」にいると思えたことで、
出版したいと思った次第です。

『ストレスフリー社会を実現できる「答えを知ったからには、本を出す必要がある』
と、誰かに背中を押されたかのような流れでした。

病気があるないに関係なく、不安統制を本格的にご案内したい思いで、不安ちゃんの正体というネーミングで、
『不安統制入門書』として、令和4年10月11日初版本を発行しました。


ストレスを根っこからなくしたい方、”真にストレスフリー”な状態に興味のある方にお読みいただきたく思います。


脳が作り出す悩みや迷いの感情を総称して『不安ちゃん』とネーミングした
不安に関する入門書ですので、気楽にお読みいただけます。

何かに背中を押された感じで、
本を出版したまではいいですが、



「人前に出て、私が何かを発信するなんて!」


気付いたら、今、私の「不安ちゃん」が
出たり引っ込んだりして、楽しいです(笑)!

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